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雲母(KIRA)の舟に乗って

東京と京都の街角でキラッと光る揺らぎの瞬間を拾った写真&エッセイのブログです♪


by 雲母舟

かないいちろう「光のカタログ」展

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それは冬の庭を照らす、どこか懐かしい光だった。



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画家であり、写真家でもある金井一郎さんの作った「冬の庭」を訪れた。

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所は葛飾東新小岩、芸術家の集うお寺さんの應無寺で。
アート好きの陽気なご住職にそっくりな彫像がカラスウリの提灯を持って立っていた。

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会場のお寺さんには誰でも自由に無料で入ることができる。
「お邪魔しま~す」と言って玄関を入り、どんどん2階に上がると、突然、
日常とかけ離れた空間が広がっていた。

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千葉大園芸学部出身のアーティスト金井一郎さんは、植物の実を乾燥させてランプシェードに変身させる技を研究開発してしまった。
これは、カラスウリの実。

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こちらは、ガガイモ。細長いランプは、まるで植物の放つ命の灯火のようだ。

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ホオズキの赤い色。
どれひとつ取ってみても、同じものはない。

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マサイクラウンの実の傘を持つ女性を勝手にマリア様と名付けてみた。

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ここは夢の中なのだろうか?
植物ランプの庭に、私はいつしか迷い込んでいた。

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綿ガラの灯りが放つ陰影は、見る者を別世界へといざなう。

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冬の庭なのに、とてもあたたかい優しさに満ちている。
ムクロジの赤が私のハートにも、ぽおっと灯った。

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豆電球によって透かされた植物繊維の光跡は、彼らの生きた証なのかも知れない。
それは、心の底まであっためるような、不思議な光世界を創り出していた。

(撮影1月8日)

☆「光のカタログ」展は、千葉県で身近な植物を紹介する「のはら新聞」を発行されている
佐々木順子さんから教えていただきました。佐々木さん、ありがとうございました。

かないいちろう「光のカタログ」展 冬の庭
2011年1月8日(土)~2月6日(日)12時~19時
瑞慶山 應無寺
東京都葛飾区東新小岩5-10-4
電話:03-3692-1116
休み:なし(かないさんがいる日:土・日・友引)
料金:無料
交通:JR新小岩駅北口徒歩7分
Commented by 寅次郎 at 2011-01-11 14:54 x
雲母舟さん、こんにちは。
ウーム。神秘的というか・・・。不思議な空間の美ですね。
ところで私は西新小岩の育ちです。
東新小岩の應無寺を地図で見たら、私の母校の小学校と中学校の中間くらいにありますね。
久しぶりに故郷の地図を見ました。

Commented by mama-mumin at 2011-01-11 22:24
kirafuneさん、こんばんは。
あたたかい灯りが並んだ世界、不思議でも落ち着くなって思うのは、植物を使ってるからでしょうか。
カラスウリ、ほおずき、身近にあるものたちが灯りになってる。
懐かしいような優しい気持ちになれました(^^)
Commented by ぽん at 2011-01-11 22:42 x
見たこともない幻想的な世界。
土に帰る前にもう一度、輝くということなのですね。
灯りという表現がぴったり。
とても素敵なものを見せていただきました。
Commented by 都人 at 2011-01-11 23:13 x
うわ~、楽しそうな世界ですね!
異次元空間を散歩している気分になれました。
ありがとうございます。
Commented by たーや at 2011-01-11 23:15 x
こんばんは♪
実に面白いですね。お寺とは思えないこの雰囲気。
個人的には、マリア様がお気に入りです(笑

植物をこのように灯りにしてしまう感性は、とても素敵ですね。
来週東京に行くのですが、、、時間が合わない。
この目で見てみたかったです。
いいもの見せていただきました。
ありがとうございます。
Commented by うえっち at 2011-01-12 00:39 x
淡く、やさしい光ですね♪

3枚目の写真が、カワイイけれどどことなくもの悲しさがあるような雰囲気が好きです(^-^)
Commented by kirafune at 2011-01-12 06:30
♪寅次郎さん

おはようございます!
不思議な光の空間を初めて体験しました。
自然は美しいですね。
なんと、寅次郎さんは西新小岩の育ちでしたか!
ひょっとして母校は上中?
こちらのお寺さんのご住職も上中ご出身でした。
話が弾みましたよ。
3時間以上、コーヒーをごちそうになりながら
楽しく過ごしました。
下町は人情があって、優しいですね。
Commented by kirafune at 2011-01-12 06:32
♪むーみんさん

おはようございます!
むーみんさんの去年奈良で
灯りのアーティストの展示を
ご覧になっていらっしゃいましたよね。
植物の灯は柔らかく、幻想的でした。
六角堂の羅漢様の笑顔のような
癒し系の光でしたよ。
Commented by kirafune at 2011-01-12 06:34
♪ぽんさん

「土に帰る前にもう一度、輝く」
なるほど!
素敵な表現ですね。
だから、儚く美しいのかもしれません。
和みの灯りでした。
Commented by kirafune at 2011-01-12 06:37
♪都人さん

自分で好きな植物のランプシェードを
自由に手に取って、豆電球に
つけることができ
組合せも千差万別で
とっても楽しかったです。
Commented by kirafune at 2011-01-12 06:40
♪たーやさん

東京に今度いらっしゃるのですね!
お時間合えばよかったのに~~。
でも、他の場所でも、かないさんの展覧会は
開催されているので、関西方面であった時は
是非に~。
東京、ここのところ、かなり寒いですよ。
インフルエンザも流行り始めました。
暖かくして、お出かけくださいね。
Commented by kirafune at 2011-01-12 06:42
♪うえっちさん

3枚目、ご住職をモデルに
かないさんが像を作られました。
似ていました^^
他にもキリストみたいな像があったり。
ぞう、どことなく悲しげで・・・。
でも、面白かったです。
Commented by しなこじ at 2011-01-12 10:56 x
こんな寒い時期に心に火を灯していただいた感じです。
こんなお寺さんがあるのですね、ご住職にそっくりという彫像に衣を着せて見ちゃいました(笑)
植物に明かり、不思議な魅力ですね。
Commented by ログの大好きな徳さん at 2011-01-12 14:58 x
夢灯りとでも・・・名づけたくなりますねぇ。
Commented by 寅次郎 at 2011-01-12 16:05 x
雲母舟さん、再度お邪魔します。
そうです。母校は、上平井小学校と上平井中学校です。
雲母舟さん、「上中」とおっしゃるからには私の母校をご存知なのですね。
Commented by スネーク at 2011-01-12 20:48 x
柔らかくて温かい色してますね〜!
こんな寒い時期にもってこいな色だなって思いました☆
植物かぁ
焦げないもんなのですね!
芸術だな〜
Commented by りん at 2011-01-13 00:13 x
こんなの初めて見ました!
なんてかわいい、あったかな灯りなんでしょう^^
柔らかで、とってもあたたかい光ですね。
おもわず頬が緩みます。
ほおずきの繊維が浮き出ているのがいいですね〜
静かにいつまでも眺めていたいです^^
Commented by kirafune at 2011-01-13 06:38
♪しなこじさん

心まであったかくなるような
そんな灯りでした。
植物の形と色は千差万別で
見ていて飽きなかったです。
Commented by kirafune at 2011-01-13 06:38
♪徳さん

「夢灯り」
素敵な響き。
徳さん、相変わらず
詩人ですね~^^
Commented by kirafune at 2011-01-13 06:40
♪寅次郎さん

奇遇ですね♪
寅次郎さんは大先輩です。
上中の同窓会が先日ありました。
懐かしかったです。
Commented by kirafune at 2011-01-13 06:42
♪スネーク

焦げないようにちゃんと
研究されていました。
仄かな灯りに癒されました。
眺めていると
ほんわかした気持ちになれます。
不思議ですね。
Commented by kirafune at 2011-01-13 06:44
♪りんちゃん

私も初めて知る世界でした。
植物の持つ底力のようなものを
感じました。
それを目に見える形で提示してくれる
芸術家の発想に驚きました。
独特な世界に3時間以上はいたでしょうか。
ずっといたくなるような
そんな空間でした。
Commented by miyabiko at 2011-01-13 08:54 x
今まで見たことも聞いたこともない幻想の世界を楽しませていただきました。
豆電球が植物を介することで生命の光を灯しているようにも感じました。
穏やかで優しい光、心地よいですね。
Commented by shino at 2011-01-13 23:16 x
トップのお写真写から目が釘付けです♪
鬼灯の灯は、あったかくて懐かしいような感じがします。

たとえば、和紙や織物なども光を通すと素晴らしいですが、天然の植物繊維を通じての光は、その風合いに一段と、ぬくもりと安らぎがありますね。

私も、一つ欲しくなりました^^
Commented by kirafune at 2011-01-14 07:37
♪miyabikoさん

幻想的な気分に浸りました。
植物はたおやかで
それでいて、芯が強く
優しいですね。
Commented by kirafune at 2011-01-14 07:39
♪shinoちゃん

ありがとうございます!
自然の中にはアートがいっぱい。
癒しとやすらぎを感じました。
by kirafune | 2011-01-11 05:24 | 展覧会 | Trackback | Comments(26)