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雲母(KIRA)の舟に乗って

東京と京都の街角でキラッと光る揺らぎの瞬間を拾った写真&エッセイのブログです♪


by 雲母舟

仏教伝来の道 平山郁夫展

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冬晴れの青空いっぱいに寒桜の咲く日、上野を訪れた。



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今、上野の東博で、特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」が開かれている。

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15歳の時、広島で被爆した平山画伯は生きながらにして地獄図を見た。
平和を祈る願いがその旺盛な創作活動の原動力になったことは想像に難くない。
世界中で危機に瀕している、文化遺産の保護にも力を尽くされた。
インドから中国を経て日本に伝わった仏教の伝来の道をくまなく旅した画業だった。
その集大成とも言える大作「大唐西域壁画」の全点が今、薬師寺玄奘三蔵院から初めて出て、我々の前にその姿を現した。

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               第1場面 「明けゆく長安大雁塔・中国」

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                  第2場面 「嘉峪関を行く・中国」

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                   第3場面 「高昌故城・中国」

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                   第4場面 「西方淨土須弥山」

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              第5場面 「バーミアン石窟・アフガニスタン」

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                第6場面 「デカン高原の夕べ・インド」

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                第7場面 「ナーランダの月・インド」

縦2.2m、全長37mの大壁画は、中国・長安の大雁塔に始まり、終着点のインド・ナーランダ寺院まで、三蔵法師が辿った道を描いている。
早朝から夜へと場面が移り変わっていった。
その壮大さに息を呑む。
100回を超える現地取材を重ね、制作には20年以上の月日がかかったそうだ。
命を懸けて果たした見事な大仕事に、思わず合掌したくなった。

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2009年12月、鬼籍に入られた平山郁夫さんは、今頃ラクダに乗って、世界中を旅しているかもしれない。
三蔵法師と一緒に。

特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」
会期:2011年1月18日(火)~3月6日(日)
東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館 平成館
電話:03-3822-1111
営業:9:30~17:00
休み:月曜日
料金:一般1500円
交通:JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
Commented by arak_okano at 2011-02-20 11:30
アラックです。
上野に寒桜、青空ですね、バグース!!
行ってみようかな?
なんて最近どこにも行ってないんです。
Commented by うえっち at 2011-02-20 18:42 x
制作に20年以上の月日、気の遠くなるような話ですね。。。

馬じゃなく、ラクダに乗ってってところがいいですね♪
Commented by mama-mumin at 2011-02-20 20:38
kirafuneさん、こんばんは。
寒桜が青空に映えてきれいですね~♪

平山郁夫さんのシルクロード、去年薬師寺で見て感動しました。
長い年月をかけて描かれた絵は素晴らしかったです。
平山さんは今頃ラクダに乗って旅してるのでしょうね~(^^)
Commented by しなこじ at 2011-02-20 22:11 x
上野にはもうこんなに寒桜が咲いているのですね。
平山郁夫さんの絵を見る時、何故かいつも絵を描いている姿と、
お顔が思い出されます。
私の中では、時代を超えて三蔵法師と重なるところがありました、
一緒に旅をされているでしょうねきっと。
Commented by りん at 2011-02-20 22:57 x
こんばんは!
まず1枚目のお写真、もう寒桜が綺麗に咲いているんですね!
青空に映えてますね〜^^
平山郁夫さんのこれらの絵画は薬師寺で何回か拝見してます。
とても大きな力強い絵ですね。
でも繊細さもあって。
色使いがとても好きです。
今は東京に出張中なんですね〜^^
Commented by ひろ at 2011-02-21 00:28 x
こんばんは^^
いいですねぇ。。
京都でもやってくれないかしら^^
Commented by miyabiko at 2011-02-21 02:01 x
20年以上かかって作り上げた大壁画なのですね。
想像を絶するものがあります。
この目で確かめてみたいです。
何となく優しさや柔らかさも感じられる絵ですね。
Commented by kirafune at 2011-02-21 05:56
♪アラックさん

上野の寒桜はいつもここが
早いですね。
大噴水のそばにあります。
みなさん、カメラにおさめていました。
Commented by kirafune at 2011-02-21 05:57
♪うえっちさん

今回の展覧会では、大壁画の
大下絵も見られるのですが、
苦労のあとが偲ばれて
よけいに感動しました。
20年、凄いですよね。
Commented by kirafune at 2011-02-21 06:00
♪むーみんさん

おはようございます!
薬師寺でごご覧になられていたのですね。
あるべきところにある絵は
やはり見応えあったと思います。
博物館の中でさえ、感動しました。
ところで、ラクダの乗り心地は
どうなのでしょうね^^
Commented by kirafune at 2011-02-21 06:03
♪しなこじさん

寒桜、目立っていました。
平山画伯が、時代を超えて
三蔵法師と重なる。
そうですね。
あれだけの大仕事を成し得たのは
何か大いなる力が画伯についていた
のではないかとも感じました。
素晴らしかったです。
Commented by kirafune at 2011-02-21 06:05
♪りんちゃん

薬師寺で、りんちゃんもあの壁画を
何回もご覧になっていたのですね。
下絵を見ると、大胆な構図の中に
繊細さも感じました。
私はりんちゃんも繊細だと
思いますけれど・・。
Commented by kirafune at 2011-02-21 06:07
♪ひろさん

おはようございます!
東京で開催の展覧会は
たいてい、京都でも開かれることが
多々ありますが、
今回はどうなのでしょうね。
見られるといいですね。
Commented by kirafune at 2011-02-21 06:10
♪miyabikoさん

大下絵は隅々まで書きこまれ、
すさまじい画家の執念というか
情熱を感じました。
大壁画になるまで、何度も現地に行って
デッサンしたのが、わかりました。
現場にいかなければ、描けない絵でした。
感動の嵐が、会場の中に吹き荒れていました。
Commented by 都人 at 2011-02-22 08:12 x
天竺への道は、険しいものだったに違いない。
そのスケールの大きさに圧倒されます。
今のように交通の便が発達する以前に海を渡って未知の世界への旅
そこにある何かが伝わって来そうな大作の数々
ず~と眺めて居られそうです。
Commented by shino at 2011-02-22 21:27 x
ただただ素晴らしかったですねという一語に尽きます。
偉大な事業を目の当たりにして感動しました。
とりわけ「西方淨土須弥山」に惹きつけられました。

Commented by kirafune at 2011-02-23 05:56
♪都人さん

天竺への道、実際に自分が旅してみたらと
大壁画を見ながら想像してみました。
やはり、相当な苦労があったのではと
考えられました。
平山画伯は、三蔵法師の生まれ変わり
かも知れないなあと思いました。
Commented by kirafune at 2011-02-23 05:58
♪shinoちゃん

本当に素晴らしかったですね。
ブラボー!
心の中で何度も拍手しながら
会場をあとにしました。
私も「西方淨土須弥山」が
一番印象に残っています。
迫力ありましたね^^
by kirafune | 2011-02-20 09:26 | 展覧会 | Trackback | Comments(18)