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雲母(KIRA)の舟に乗って

東京と京都の街角でキラッと光る揺らぎの瞬間を拾った写真&エッセイのブログです♪


by 雲母舟

モーリス・ドニ展

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新宿の高層ビル街で、若い女がドニ親子を見つめながら、通り過ぎて行った。



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19世紀フランス象徴派を代表する画家「モーリス・ドニ」展が、今、新宿で開催中だ。

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敬虔なカトリック信者であったドニは、子沢山。
優美な曲線と優しい色彩で、幸福な光に包まれた身近な光景をキャンバスに残した。
展示作品『子どもの身づくろい』は、 画家の妻子がモデルだ。
我が子の体を拭く母の手が、神々しいまでの光に照らされていた。

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会場には、ドニの子どもたちの乳歯で作られた金のネックレスが展示してあり、驚いた。
画家から妻へのプレゼントの品だという。
どの作品にも家族や子どもへの深い愛情が感じられ、温かい気持ちになった。

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会場の損保ジャパンを出ると、目の前にモード学校の個性的なビルが屹立していた。
現代の子育ては、ドニの時代のように、幸せ色にばかり輝いていない。
思春期を迎え、とんがった子どもたちとの毎日は、実際、闘いの日々だ。
乳歯の上の歯は屋根へ下の歯は庭に投げたが、それがいけなかったのか?

愛情がありさえすれば大丈夫!
そう自分に言い聞かせ、立ちはだかるビルの方へ向かって、私は歩きだした。

モーリス・ドニ -いのちの輝き、子どものいる風景-
東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル42階
会期:2011年9月10日(土)~11月13日(日)[東京展]
電話:03-5777-8600(ハローダイヤル:美術館利用案内)
営業:午前10時~午後6時(入館は5時30分まで)
休み:月曜日(祝日・振替休日の場合は開館)
料金:1,000円
交通:新宿駅西口より徒歩5分
Commented by mama-mumin at 2011-10-17 07:22
kirafuneさん、おはようございます。
ひとめ見たら、しあわせ~を感じる絵ですね。
はじめて聞く画家の名前。
色も線、とても柔らか。愛情があふれてます。
なんでも愛情が大事ですね~(^^)
Commented by mint at 2011-10-17 17:56 x
こんにちはぁ^^
私も初めて聞く画家さんですが
どちらの絵からも、家族への愛情が伝わるお写真ですねぇ。
子育て、難しい問題だとは思いますが
愛情が何よりも大切な事かと・・・
母の愛は深くて強いっ!! そう思います。
子供を持たない私が偉そうにスミマセンm(__)m
Commented by shino at 2011-10-17 22:18 x
先日、私も娘と行って来ました。
ドニの絵をこんなに沢山観たのは初めてでした。
画家の描く家族の絵からは「幸せ色」ってこんな色合いかなと思わせられました。
以前は、娘と美術館へ出かけることなどは到底、考えられなかったのですが、今は二人でめぼしい展覧会へは必ず出かけるようになりました。
とんがる時期を経て、子供は必ず成長します(^^

余談ですが、家の田舎の方では乳歯の上の歯は床下に、下の歯は屋根の上にという風習だったように記憶しています。
投げた方向に、まっすぐ伸びて欲しいという願いが込められているとか。昔は、矯正などという技術もなかったためと思われます。

そして、ドニ展からモード学園のビルを通じて家族模様の記事に発展してしまわれるkirafuneさんは見事です☆
Commented by 都人 at 2011-10-17 23:22 x
母の愛は大きいですね~
子もいつかは母になりまた子を思う
愛があれば、いつか一緒に笑える日が来ますよね
Commented by y213 at 2011-10-17 23:59 x
こんばんは、はじめまして!
何気ない街のひとコマに面白さを感じました!
白壁に均等に貼られた3枚のポスター。
この女性は、ポスターを見て何を思ったのでしょうね?
Commented by うえっち at 2011-10-18 00:17 x
あまり聞いたことない画家さんですが、あったかさが伝わってくる絵ですね♪
Commented by borderlines at 2011-10-18 07:05
何と!損保ジャパンの東郷青児美術館でモーリス・ドニ展は開かれて
るんですね。3年前にとあるコンクールの表彰式がこのビルの最上階で
開かれて出席しました。コクーンタワーもなつかしいです。ぜひもう一度
行きたいなあ。(^^)
Commented by kirafune at 2011-10-18 08:02
♪むーみんさん

おはようございます!
人に幸せを与える絵画って
あるのですね。
ドニの絵は、そのほとんどが
明るい光に満ちていました。
会場全体が温かい「愛」でいっぱい。
ほんわかした気分になりました。
Commented by kirafune at 2011-10-18 08:05
♪mintさん

こんにちは!
そうなのです。
家族への愛情が伝わる絵でした。
母の子を思う気持ちは万国共通ですね。
現実には、いろんな問題も山積みですが、
できるだけ笑顔で毎日を過ごせたら
それだけで幸せなのかもしれません。
Commented by kirafune at 2011-10-18 08:11
♪shinoちゃん

お嬢さんと仲良く展覧会デート
羨ましいです。
実は私も末娘と行ったのですが、
ブーブー言いどおしなんですよ。
モード学園のビルばかり気にしていました。
おしゃれに関心のあるお年頃で
その後、大混雑の原宿に行き、
服をいっぱい買わされました。
くたびれました~^^
乳歯の上の歯は床下に、
下の歯は屋根の上にというのが
本当なのでしょうね。
私は例によっておとぼけで
反対をしてきてしまったみたいで
今、子の反抗的態度に苦労しています(汗)
この嵐が過ぎ去るのを待つばかりです。
Commented by kirafune at 2011-10-18 08:13
♪都人さん

喧嘩しながら泣き笑いの毎日です。
もっと落ち着いた生活がしてみたいです。
京都のお寺さんの静寂のような・・・。
Commented by kirafune at 2011-10-18 08:15
♪y213さん

おはようございます。
はじめまして!
何気ない街の風景は時に面白いですね。
若い女性が何を思いながら通り過ぎたのか
私も想像を巡らしました。
コメント、ありがとうございました。
東寺のライトアップ、素敵ですね。
Commented by kirafune at 2011-10-18 08:18
♪うえっちさん

日本ではあまりポピュラーではないのかもしれませんが
モーリス・ドニは、フランス象徴派の中心的画家ですね。
温かい人柄が滲み出ているような、そんな絵でした。
Commented by kirafune at 2011-10-18 08:19
♪魔術師さん

3年前にコンクールで表彰されたのですね!
すごいなあ。
どんなコンクールだったのですか?
教えてくださいよ^^
Commented by しなこじ at 2011-10-18 09:10 x
遠い昔ですが、子供にいっぱい愛情を注ぎ、育てたら間違いないと信じていました。
でも我が家は一人っ子でしたからね~、過保護はよくありませんね。
今からもう一度育てなおしたら・・・ スパルタ? なんてやっぱりできないでしょうが・・・
温かい気持ちにさせていただきました。
Commented by kirafune at 2011-10-19 06:55
♪しなこじさん

一人っ子って、自分でも憧れでした。
親の愛を一身に受けて、いいなあって。
でも、親の立場からすると、
愛情の匙加減もなかなか難しいですね。
子育て、永遠のテーマです。
Commented by しずこ at 2011-10-20 01:26 x
モーリス・ドニは知りませんでした。
どれも愛情あふれる絵で、
見ているだけで優しくなれそうですね。
我が家でもとんがり娘とのバトルの日々が
続いていたことがありましたが、
今となっては懐かしい思い出です。
そして、今は親離れしつつある子供達を思い、
ちょっぴり寂しい気持ちになっています^^;
Commented by kirafune at 2011-10-20 06:48
♪しずこさん

親子が一緒にいる時期は
意外と短いのかもしれませんね。
毎日なんだかんだ言い合っているうちが
華なのかなあ。
そんな日々が懐しく思われる日が
私にもくるのでしょうか?
今はまだそんな余裕がありません(^_^;)
Commented by ぴろ at 2011-10-23 11:23 x
こんにちは
いや まだ頭はアンニョンハセヨかも(笑)早く
バトルに嵐の日々を 思い出話にしたいと思うこの頃ですが 乳歯をゴミ箱に捨てたのがいけなかったかもです~
Commented by kirafune at 2011-10-24 06:46
♪ぴろさん

アンニョンハセヨ!
秋の韓国旅行はいかがでしたか?
また、珍道中の(?)お土産話を
楽しみにしています。
by kirafune | 2011-10-17 06:17 | 展覧会 | Trackback | Comments(20)