厭離庵で散らし取り

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路地の奥の尼寺で、真っ赤な紅葉が散っていた。




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小倉池を過ぎ、二尊院から東へ少し入った路地の奥に

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小さな庵があった。

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厭離庵。
百人一首の編纂者として有名な藤原定家の小倉山荘跡といわれる。
今は、秋だけ公開の尼寺となっていた。

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庭の散り紅葉を眺めながら、百人一首の散らし取りでも始めましょうか。

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小倉山峰のもみぢ葉こころあらば 今ひとたびのみゆきまたなむ(貞信公)
はいっ!

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吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしと言ふらむ(文屋康秀)
は~い!

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世の中よ道こそなけれ思ひ入る 山の奥にも鹿ぞ鳴くなる(藤原俊成)
はい。。。

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辛くて嫌な世の中から逃れようとしても、どこにも逃れる道などありはしない。
今も昔も。
この地でもその昔、聴こえたであろう鹿の声は、どんな鳴き声だったのか?
散り紅葉の中に佇んでいると、微かに聴こえてくるような気がした。

(撮影12月4日)

厭離庵
京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町2
電話:075-861-2508
拝観:9:00~16:00
料金:志納(500円位)
休み:11月1日~12月上旬のみ公開(それ以外は要予約)
交通:市バス 嵯峨釈迦堂下車徒歩約10分
by kirafune | 2011-12-18 22:24 | 京都 | Trackback(3) | Comments(34)
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Tracked from JIN-LIME CAFE at 2011-12-19 00:19
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Tracked from Deep Season  at 2011-12-20 10:36
タイトル : 厭離庵
 厭離とは、  どうもけがれた現世を嫌い離れるという事のようだが  紅葉の時期だけ公開されます  小さな庵の  小さな庭に    生い茂るもみじは  秋の終りと共に落葉し  庭を赤く染めていきます  眼の前をはらりと舞い散る葉を眺めながら、    やっと朝日が差し込みだした境内で  至福の刻を過ごせました  今年は紅葉が遅れ  葉枯れした紅葉も多かったですが、  この格別な刻に変りはありません  ... more
Tracked from Private Sess.. at 2011-12-20 10:40
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Commented by zeiss1221 at 2011-12-18 21:54
こんばんは。

うー、京都へ行きたい!(近江八幡にも色目を・・・)
やはり鎌倉や近辺の紅葉とは一味も二味も違いますね。
今さらですから、雪が降り積もるころに大原や貴船、あるいは三尾あたりにでも・・・

その頃には次の職場が決まっているかもね♪
オヂさんながらも、この歳でもスカウトの話は来るのであります。
今度はもう少し高く自分を売ろうっと(笑)
Commented by prado9991 at 2011-12-18 22:40
こんばんは
私も訪れましたが、ここの赤色のお庭は別世界ですよね。
路地の奥で少し分かりにくいところですが、門をくぐると素晴らしい世界が広がっていますよね。
ここのお庭を見られてだけでも今年は良しとします。
Commented by limecafe at 2011-12-18 22:42
厭離庵、やはり素敵な写真をたくさん撮られていますね!
紅葉の絨毯、素晴らしいです。
全く人がいない貸切状態って感じですね。
さすがです^^。
Commented by サンゴ at 2011-12-18 23:41 x
今年はここへ行けなかったので、
散り紅葉が見れて良かったです。
いいタイミングで行かれたみたいですね。
Commented by うえっち at 2011-12-19 00:21 x
真っ赤な燃えるような散り紅葉、いいですねぇ♪
そういえば今年は少し紅葉が遅かったんで、散り紅葉を撮りに行かずにイルミネーションばかり撮ってます(^^;)
Commented by しずこ at 2011-12-19 00:52 x
散り落ちてもまだ燃え尽きず・・・。
素晴らしい散り紅葉の風景に
言葉を失ってしまいました。
Commented by Reckless,p at 2011-12-19 03:10 x
妻を思って鳴く鹿の声…どんな鳴き声だったんでしょうね
秋の悲しさが伝わります。
Commented by しなこじ at 2011-12-19 07:56 x
散り紅葉、これを見たかったのですが・・・
ここに佇んだら何を思うかしら?目を瞑って想像してみました、
でも真っ赤な散り紅葉に圧倒され・・・  無粋な私でした。
Commented by たーや at 2011-12-19 23:43 x
こんばんは♪
ここに着いたのは、12月11日。ははは、もう拝観は終わってました。
実に遅かった訳ですが、こちらで見させていただきました。
今年はこんな感じだったんですね。やっぱり、ここは赤いな~
ありがとうございました。
Commented by kirafune at 2011-12-20 07:33
♪zeissさん

おはようございます!
京都へ私もまた行きたい!
近江八幡や鎌倉もいいですね~。
この間、大原に雪が降ったとか。
冬の貴船や三尾あたりも、森閑としていて
風情があるでしょうね~。
是非、行かれてください!
zeissさん、スカウトされてしまったのですか?
凄いなあ。
何の腕を見込まれたのでしょう?
私にわかるのは、カメラの腕は
間違いなく上級ということですね。
Commented by 都人 at 2011-12-20 07:35 x
おはようございます。
路地の先に素敵なお庭が広がっていましたね
初めて行った時は場所が分からずかなり探した覚えがあります。
でも今は看板もあってすごい人気になりましたね
なのに、静かなお庭を上手く撮られています。
ちょうど見頃でしたね~、敷き詰めたような紅葉にうっとり
Commented by kirafune at 2011-12-20 07:36
♪prado9991 さん

おはようございます!
ここのお庭を見られてだけでも今年は良しとする。
本当にそうですね。
幸せなことでした。
わかりにくい路地の暗がりから
一気に赤の別世界が広がって、
いつもどきどきさせてくれるお庭です。
prado9991 さんも、やっぱり朝一で
行かれたのでしょうか?
Commented by kirafune at 2011-12-20 07:39
♪JINさん

ほとんど貸切状態でした。
行かれるときは、おっしゃってください。
貸し切りの方法を伝授させていただきますよ^^
Commented by kirafune at 2011-12-20 07:41
♪サンゴさん

ちょうど見頃のタイミングで行けました。
散り紅葉と頭上の紅葉のコラボが
同時に楽しめました。
今年はラッキーでした。
Commented by kirafune at 2011-12-20 07:42
♪うえっちさん

もうすぐクリスマス。
街はイルミネーションの季節ですね。
私もそろそろ撮りに行こうかと。
でも、寒いですね~。
防寒対策万全で!
Commented by kirafune at 2011-12-20 07:44
♪しずこさん

こちらの紅葉もさすがにもう今頃は
燃え尽きたのではないかと思います。
また、来年。
今年の紅葉、ありがとう。
Commented by kirafune at 2011-12-20 07:49
♪Reckless,pさん

妻を思って鳴く鹿の声…。
定家のお父さん、俊成の歌の意味、
よくご存じですね。
秋に聞く鹿の声、なんとも淋しげな感じです。
昔、こちらに山荘があった頃は
もっと人里離れてさびしいところだったのではと
想像を巡らせました。
こんな静かな環境で編まれた百人一首、
研ぎ澄まされた感覚での歌選びができたのでしょうね。
Commented by kirafune at 2011-12-20 07:50
♪しなこじさん

赤の世界を前に心を無にする。
それもまたよしです。
私も圧倒されました。
静かな情熱のたぎる、美しい庭でした。
Commented by kirafune at 2011-12-20 07:53
♪たーやさん

今年も京都の紅葉をたーやさんの所で
随分拝見させていただきました。
連日の更新、凄かったですね。
お疲れ様でした。
次は冬景色ですか?
また、楽しみです。
Commented by kirafune at 2011-12-20 07:57
♪都人さん

おはようございます!
こちらに辿り着くには、いつも
まよってしまいます。
近所のおばさんに路地の所まで
連れてきてもらいました。
本当にわかりにくいです。
でも、そこがいいのですが・・・。
ちょうど見頃の時に行けました。
素晴らしかったですね。
早起きしてよかったです^^
Commented by wwmc at 2011-12-20 08:19
このお寺は、kiraさんはじめみなさんのPhotoや記事を拝見して
今年初めて詳しく知りました。一度ぜひ行ってみたいくなりました。
素敵な「歌写」ありがとうございました。
ラストの一枚の構図がごっつ素敵です。
Commented by deepseasons at 2011-12-20 10:35
TBいただき、ありがとうございます。
最初の一枚は、必ず撮ってしまうアングルですね。 
更に縦構図は灯篭とつくばいがうまく配置されています。 参考になります。
朝一番に訪問されたとは思いますが、12月に入って今年は人が少なめ
だったのでしょうか。 静寂の小庵、いい雰囲気ですね^^!
Commented by ログの大好きな徳さん at 2011-12-20 11:48 x
紅葉も終わり梢を吹き抜ける風が一段と冷たくなりました。
今年の紅葉は一度しか観に行けず残念でした。
静かな佇まいに出会うと 寂しくなってしまいます。
定年から五年もたって 少し元気がなくなってきています。
Commented by d12taka at 2011-12-20 11:58
百人一首の並ぶ記事に恐縮ながら、TBさせていただきました。
(空気読むも何もないったら;)
常にも増して鮮やかな色合いですね。

...雪景色も見てみたい場所です。。
Commented by mama-mumin at 2011-12-20 18:35
kirafuneさん、こんばんは。
厭離庵、憧れですが行ったことがありません。
良いときに行かれましたね。
上も下も真っ赤な紅葉に覆われて、赤く染まりそうです。
百人一首にも詠まれるくらいの美しさ。
昔も今も紅葉を愛でる心は、変わっていないのですね(^^)
Commented by ZEISS at 2011-12-20 22:10 x
一応、仕事の腕であります(汗)
こう見えても(見たことはないか・・・)お堅いセクションにおります。
正直、窮屈なんすけどね~。

でも、まだ結論は出ていません。
あせらずユックリと・・・
Commented by kirafune at 2011-12-21 07:59
♪shuさん

おはようございます!
こちらの庵は秋に特別公開ですが、
一見の価値ありですよ。
できたら、やっぱり散り紅葉の時が
いいですね。
来年、shuさんも是非!
Commented by kirafune at 2011-12-21 08:02
♪ deepseasons さん

おはようございます!
deepseasons さんのお写真にも
人が入っていなかったですね。
早起きは三文の徳ですね。
縦構図は好きなので、よく撮っています。
こちらのお庭はいつ行っても
素晴らしいの一言ですね。

こちらこそ、TBいただき、
ありがとうございました。
Commented by kirafune at 2011-12-21 08:05
♪徳さん

寒くなってきました。
元気出してください。
秋には秋の、冬には冬の
楽しみがあります。
侘び寂びの心を解するのは
人生年月を重ねてから・・。
まだまだこれから楽しみたいですね。
Commented by kirafune at 2011-12-21 08:06
♪takaさん

赤い散り紅葉の上にふんわり白い雪。
それもまた絵になりますね~。
TBありがとう!
毎度どうもです^^
なんでも句になってしまうの
凄いですね。
Commented by kirafune at 2011-12-21 08:11
♪むーみんさん

おはようございます!
今も昔も、紅葉を愛でる日本人の心は
変わっていないのですね。
そう考えると、昔のひとびとと
つながっているようで、嬉しいです。
一人の人間には百万人のご先祖様がいないと
その人の存在はあり得ないとか。
遠い先祖は意外と皆、同じ人だったりして。
むーみんさんともご縁があって、
今に至ったのかもしれません。
人のご縁って、不思議ですね。
Commented by kirafune at 2011-12-21 08:14
♪ ZEISSさん

焦らず、じっくりと。
でも、決断したら、信念を持って
最善を尽くす。
ZEISSさんの下した決断が
最高の決断なのです。
強い意志さえあれば、どんな決断でも
必ず、いい方向に向かうと
信じることができますね。
グッド・ラック!
Commented by shino at 2011-12-21 20:21 x
いつもながらタイトルも構成も、本当に素敵です☆

散紅葉の美しさを百人一首の世界ともどもに満喫させていただきました。

Commented by kirafune at 2011-12-21 23:31
♪shinoちゃん

ありがとうございます。
秋の京都は、定家でなくても
人を詩人にさせますね^^
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