然花抄院の然カフェ

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花・水・火、あなをかし。

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京都室町の噂のカフェ「然花抄院」(ぜんかしょういん)さんに、スマートな春風さんが連れて行ってくれた。

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ラッキーなことに、中庭を見渡せる窓際のソファ席に座れた。
ソファの色と芝生のグリーンがいい。

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数種類ある好みのお菓子とお茶をチョイスできる。
私は、「然かすてら」とお煎茶のセットを選んだ。
評判の「然かすてら」は、丹波の黒豆を食べて育った鶏の卵を使っている。
表面はカステラなのに、中は濃厚な新食感で、さっぱりとした煎茶によく合った。

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然花抄院さんは、「然カフェ」の他に、ショップやギャラリーも併設している。
Gallery 素形(SUGATA)は、人に媚びない、作家の素の部分を引き出しているそうだ。

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カフェからギャラリーに向かう途中に、おくどさんがあった。
京の町家を利用したカフェらしい。

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いつもは何かの仮面をかぶっている人間も、ここに来るとゆったりとしたソファに腰を下ろし、自然と肩の力が抜けるのかもしれない。
和みの空間には、爽やかな自然の風が吹いていた。

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ハイセンスなインテリアの中で頂く、紙焼きカステラの甘味が、旅疲れの四肢にしみわたってゆくようだった。

然花抄院
京都市中京区室町通二条下ル蛸薬師町271-1
電話:075-241-3300
営業:10:00~19:00
休み:月曜日
交通:地下鉄烏丸御池駅より徒歩約5分
# by kirafune | 2010-05-01 21:22 | 京都 | Trackback | Comments(12)

桜守の佐野邸

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空から祇園枝垂れ桜のシャワーが降り注いできた。

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桜守として有名な佐野藤右衛門さんの邸を訪れた。

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京都の円山公園や蹴上インクライン、内外の桜のお世話をしている佐野さん宅の庭は、桜の時期に公開してくれている。
邸内の床几に座り、人々が思い思いに上を見上げていた。

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植栽しただけでは健やかに育てることが難しい桜。

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美しい花を咲かせましょう。
桜守の技と心遣いが光る。

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その心が桜に伝わり、満開の花となる。
「お見事!」と言う他ない。

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茅葺き屋根のお宅は趣があった。

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佐野さんの桜園では、定番の枝垂れ桜から国内に2本しかない稀少な桜まで、約200種を保存しているそうだ。

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邸内を散策中、前を歩いているご婦人たちが話していた。
「佐野さんは、京都中の桜、日本中の桜のお世話をしてはるんやて」
「たった数日の開花のために、ぎょうさん時間かけてはるんやろなあ」

これからも佐野藤右衛門さんは、日本中の桜を守り続けていってくれるだろう。
伸びやかな枝ぶりの佐野邸の桜たちが、まばたきもせず頷いたかに見えた。

(撮影4月4日)

佐野邸
京都府京都市右京区山越中町13番地
電話:075-871-4202
料金:無料
# by kirafune | 2010-04-29 21:04 | 京都 | Trackback | Comments(18)

平安郷の観桜会

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広沢池の畔は満開の桜で彩られていた。

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なだらかな山並みの麓、広沢池の東側にある平安郷を訪れた。

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中へ入れば、1万5千坪の広大な庭が目の前に広がっていた。

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ここ平安郷は、MOA美術館なども持っている、さる宗教法人の敷地だった。

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毎年、桜の時期や名月の頃に、庭が市民に一般開放されている。
昼間は桜がかがり火の炎になっていた。

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庭園内には、小川が流れ、

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閑静な竹林の向こうには

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広沢池が広がり、来苑者が舟遊びをしていた。

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その様子を、黄水仙が眺めていた。

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広沢池越しの借景を楽しみながら野点をはじめ、雅楽の演奏なども催され、お弁当持参で近隣の市民が憩いのひとときを過ごしていた。
京都・嵯峨野の一角に佇む平安郷で、穏やかな気分の平安人になれたかもしれない。

平安郷の観桜会
公開:4月3日(土)~5日(月)10:00~16:00/18:30~20:30
料金:無料
# by kirafune | 2010-04-28 23:57 | 京都 | Trackback | Comments(10)

上賀茂の愛染倉

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上賀茂の空気感は、どこか洛中とは違う。

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4月初旬の上賀茂神社では、御所桜が満開だった。

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上賀茂神社から流れ出る明神川沿いに歩く。
神官の住宅が建ち並ぶ独特の社家町を通り、

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初夏を彩る杜若で有名な大田神社を通り過ぎると、

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その店はあった。
リストランテ愛染倉(あぜくら)さん。

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門を入れば、


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3000坪の広大な庭園の中に、築300年の倉が建っていた。
私の京都学の師匠おすすめのお店は、江戸時代の酒蔵を奈良から移築したイタリアン・レストランだった。

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ランチの3,200円のコースにした。
まずは「前菜の盛り合わせ」。
地元・上賀茂の京野菜をはじめ、有機野菜をふんだんに使った前菜は、彩りも鮮やかだ。

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パスタはトマト味。
水菜は「上賀茂の」と説明を受けた。
京野菜には「上賀茂産」と「亀岡産」があり、前者の方が歴史は古いそうだ。

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食事をしながら、囲炉裏の向こうの窓を見やれば、広い庭から光が射しこんでくる。

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メインも数種類から選べる。
私は鴨肉の林檎ソース添えにした。

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倉の高い天井は開放感がある。

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デザートの盛り合わせには、コーヒーもついた。

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「料理の味は素材とそれを料理する人の心で決まる」とは、シェフ千歳信也さんの言葉。
最近、読んだ小川糸の小説「食堂かたつむり」を思い出した。
心のこもった見事な料理だった。
師匠、素敵なお店のご紹介、本当にありがとうございました。

リストランテ愛染倉
京都市北区上賀茂岡本町30
電話:075-701-0162
営業:ランチ11:30~14:00/ディナー17:30~20:00
休み:月曜日(祝日の場合は翌日に振替)
交通:市営地下鉄 北山駅4番出口より徒歩15分(タクシー3分)
# by kirafune | 2010-04-27 00:04 | 京都 | Trackback(1) | Comments(13)

真如堂の桜案内

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いいから、ついといで。

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ニャンコのあとを追っていくと、三重塔の裏手で大きな枝垂れ桜がその姿を現した。

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秋には紅葉で有名な真如堂。
境内には、桜の木も数十本程ある。
本堂を覆うかのように咲く桜花。

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紅枝垂れも咲き、

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元三大師堂の前でも、大らかに枝を広げて春が咲いていた。

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人影もまばらな春の真如堂は、猫が花先案内してくれる、メルヘンチックな空間だった。

(撮影4月4日)
 
真如堂(真正極楽寺)
京都市左京区浄土寺真如町82
電話:075(771)0915
拝観:9:00~16:00
料金:大人500円 (境内無料)
# by kirafune | 2010-04-26 06:18 | 京都 | Trackback | Comments(16)

洛中桜巡り

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ぼくらはずっと見ていたよ。
六角堂の御幸桜が、この春のために、一年間せっせと幹の中で準備していたのを。

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それは、千本釈迦堂のおかめ桜とて、同じ。
桜の木の全体が、一時も休むことなく続けた、花を咲かせる活動の全て。
それらが、花の色となって現れていた。

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桜で糸を染めると、「匂うように美しい桜色に染まった」
染色家の志村ふくみさんは、著書にそう書いている。
草木染めの桜色は、花びらから煮出しているのかと思っていたが、実際は違うらしい。
桜色ではない木の皮や枝で染めている。
それも、花咲く直前の樹皮や枝でないと、艶のある桜色が出ないそうだ。

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西陣にある本隆寺さんの静かな境内でも、桜が枝の先々まで、花を咲かせていた。

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上品蓮台寺の紅枝垂れ桜は、正にこれから艶のある桜色の枝を空に向かって広げようとしていた。

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桜の名所、平野神社にも出かけた。
数年前に山口の両親を京都に招待し、ここ平野さんで花見をしたことがある。

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その時は北野天満宮の南側からぐるっと回って、平野さんの境内に入った。
今回は京都の友人に、平野さんから北野さんの北門に抜ける近道を教えてもらった。
あの時、この道を知っていれば、両親をあんなに歩かせることはなかったのに・・・。

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夕陽が平野神社の桜苑を染める。
地面から天に向かって伸びた幹の中から、命の精髄を全て注ぎ込んで生まれた花の色。
この桜色の光景を父と見ることは、もう叶わない。
今春、父は病に苦しんだ後、西の方へ逝ってしまった。

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もし、一人で平野さんの「寝覚桜」を眺めていたら、泣き出してしまったかも知れない。
一緒にいてくれた友達に感謝したい。
願わくば、仏の国での父の寝覚めが、素晴らしいものでありますように。

(撮影4月3日)
# by kirafune | 2010-04-24 23:40 | 京都 | Trackback(1) | Comments(18)

醍醐の花見

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今頃、ドラマはすでに果てているだろう。

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今年も醍醐の花見に出掛けた。

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真昼の花盛りに薄紅色の参道を歩く。
樹の下は、人・人・人でごった返していた。

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人混みに右往左往しながら、それでも人は、桜の樹の下に立つ。
立って、上を見上げる。

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一年がかりで花を咲かせた桜の気持ちが、嬉しさが、人の心に染みてくる。
生き物同士の切なさを、樹と人が分かち合う瞬間が、そこにはあった。

(撮影4月3日)

醍醐寺 報恩院
京都市伏見区醍醐東大路町22
電話:075-571-0002
時間:9:00~17:00
料金:無料
# by kirafune | 2010-04-21 23:25 | 京都 | Trackback | Comments(18)

勧修寺の春景色

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白壁と桜の競演が見たかった。

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京都の友人のおすすめで、山科の勧修寺(かじゅうじ)を訪れた。

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中門をくぐるのは、氷室池に咲く睡蓮を見に来て以来だった。

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海棠の花が楊貴妃になりかわって、広大な池泉庭園へと手招きしてくれた。

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観音堂が桜に包まれていた。

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夏には睡蓮で華やぐ氷室の池も、今は春の色に染められている。

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もの思う心と共に観音堂に立ってみれば、

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人に悟られないように、桜がそっとそれを隠してくれる。

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切なくも奥ゆかしい春の景色だった。

(撮影4月3日)

勧修寺
京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6
電話: 075-571-0048
拝観:9:00~16:30
料金:400円
交通:地下鉄東西線小野駅下車徒歩約5分
# by kirafune | 2010-04-18 23:10 | 京都 | Trackback(2) | Comments(18)

毘沙門堂の桜

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山科の春は明るかった。

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ちょっと落ち込み気味だった心の奥底にも、春光が射しこむ。

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二人の友との再会を喜びながら、山科疎水の道を歩いた。

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向かった先は、毘沙門堂。
ホーケキョケキョケキョ♪
頭上では、鶯の谷渡り。
山門の向こうには、どんな光景が広がっているのだろう?

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樹齢百数十年、一目千両の枝垂れ桜が満開だった。

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さっきから、上ばかり見ている自分がいた。

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もう一度振り返ると、枝垂れ桜が陽の光を浴びて、輝いていた。

(撮影4月3日)

毘沙門堂
京都市山科区安朱稲荷山町18 
電話:075-581-0328
拝観:8:30~17:00
料金:境内無料(拝観料:大人500・高校400・小中学300) 
交通:JR・京都市営地下鉄東西線山科駅、京阪線京阪山科駅から北へ、徒歩15分
# by kirafune | 2010-04-16 07:32 | 京都 | Trackback | Comments(18)

大松清流亭の紅枝垂れ桜

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京都の朝は静かだ。

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青空の下、南禅寺界隈のお屋敷町を歩く。

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ここは私にとって、とっておきの散歩道。

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野村別邸東側にある大松清流亭では、春になると、美しい紅色の光景が広がる。
物思いに耽りながら、ひとり歩んでいると、

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交通事故で亡くなったと風の便りで聞いた友人が、突き当たりの角を突然曲がっていくのが見えた。

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慌てて追いかけるも、すでにその姿はなく、見上げれば、空一面の桜。
そよ風が吹き、枝垂れが揺れた。
なかなかもの忘れできない心が見せた幻影か、それとも桜の精の悪戯なのか。
眩暈を感じ、暫くその場を動けなかった。

(撮影4月3日)
# by kirafune | 2010-04-14 23:09 | 京都 | Trackback | Comments(10)