洛中桜巡り
2010年 04月 24日
六角堂の御幸桜が、この春のために、一年間せっせと幹の中で準備していたのを。
桜の木の全体が、一時も休むことなく続けた、花を咲かせる活動の全て。
それらが、花の色となって現れていた。
染色家の志村ふくみさんは、著書にそう書いている。
草木染めの桜色は、花びらから煮出しているのかと思っていたが、実際は違うらしい。
桜色ではない木の皮や枝で染めている。
それも、花咲く直前の樹皮や枝でないと、艶のある桜色が出ないそうだ。
数年前に山口の両親を京都に招待し、ここ平野さんで花見をしたことがある。
今回は京都の友人に、平野さんから北野さんの北門に抜ける近道を教えてもらった。
あの時、この道を知っていれば、両親をあんなに歩かせることはなかったのに・・・。
地面から天に向かって伸びた幹の中から、命の精髄を全て注ぎ込んで生まれた花の色。
この桜色の光景を父と見ることは、もう叶わない。
今春、父は病に苦しんだ後、西の方へ逝ってしまった。
一緒にいてくれた友達に感謝したい。
願わくば、仏の国での父の寝覚めが、素晴らしいものでありますように。
(撮影4月3日)
洛中の北のあたり、すなわち今出川通りと北大路通りの間には、いわゆる観光ルートにはのっていないような中小の寺院が本当に沢山ありますね。 _ Photoクリックで拡大 _そんななかの一つで、ブログ仲間の京都通Tさんに教えていただいた総本山:本隆寺におじゃましました。 ここは私も前日までまったく耳にしたことすらなかったお寺さん。 子供連れの地元の人が自転車を押しながら通り過ぎる、そんなゆったりとした場所でした。 だいたい拝観受付は見当たらないし、賽銭箱さえどこにあるかよ...... more
桜は、儚いから、ちょっと、切なくなりますね~
人を楽しい気持ちにさせてくれたり、考えさせてくれたり・・・
寒い冬をじっと耐えたからこそ、より美しい花を咲かせてくれる桜に心から感謝です。そして、儚く散っても、やがて葉桜となって生命の息吹を、生きる力を教えてくれますよね~
きっと、お父様も、素敵な桜を楽しまれていると思います。
私も、父が急逝した年の一緒に見た桜は、忘れることが出来ません。
ご両親と素敵な時間を過ごされたのですね。
大切な思い出の内に、お父様を偲ばれるひとときが、一番のご供養になるのだと思います。
ご両親をお招きしてのお花見、よいことをなさいましたね!
どの花もそれぞれ美しい・・・
六角堂の羅漢さんがそれを物語ってくれていますね。
桜は、人生の節目節目を振り返らせてくれる花だと思います♪
桜三昧の京の旅、楽しかったです^^
あちこち出かけて桜を見ても、不思議と花疲れはなかったですね~。
どれひとつ、同じ桜がないせいでしょうか?
筋肉痛にはなりましたが(笑)
この春は父もどこかできっと、眩い光の中で花見をしていたと思います。
六角堂の羅漢さんたち、味のあるお顔で、癒されました。
親孝行をしておかないと、後で後悔するかもしれない。
できるうちに何でもしておきたいと思います。
春は出会いと別れの季節。
しみじみ実感する、古都の春でした。
もうわからなくなっていたベッドの上の父に、引き伸ばした桜の写真を見せたら、うなづいてくれた事を思い出します。
又、見ごたえのある写真をたくさん見せていただけるようになって本当に嬉しいです。
桜って長い年月を生きてきて、毎年きれいな花を咲かせてくれる。
花が終わると人は見向きもしなくなる。
ちょっと寂しいけど、記憶にはちゃんと残っている。
kirahuneさんにとって、悲しい出来事があったのですね。
この桜を見るたびに、楽しかった想い出を思い出して下さいね。
お父様もきっとどこかで見守ってくれているでしょう。
すてきな、さくらでした。
どれもこれも見事な桜ばかりで、どの写真も見惚れるばかり、存分にお花見させていただきました。
この日の最後はご両親との思い出の場所でしたか。
思い出の桜を見て亡きお父様の事を思うkirafuneさんの心中を思うとなんだかもらい泣きしそうになりました。
でも、もしかして、お父様の魂はkirafuneさんと一緒にお花見を楽しんでいたかもしれませんね。
chisa_pie さんのお母さまはお幸せですね。
私もできるうちに、chisa_pie さんのように、親孝行したいです。
来月、母の日ですね。
今年は向田邦子さんの行きつけだった表参道のお店に母が行きたいと言うので、一緒に行こうかと思っています。
ほんと、葉桜になった桜にだれも見向きもしませんね。
現金なものです。
でも、そんなこと気にも留めず、桜はまた見事な花を来年も咲かせてくれます。
仏の世界でも咲いているのでしょうか?
そうだといいなと思います。
今年の春もまた京都で桜三昧でした。
随分歩きました。
そうですね、父もきっと同じ桜を眺めていたと思います。
でも、「もう二度と・・・」と思うと、やっぱりさびしいものですね。