人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

雲母(KIRA)の舟に乗って

東京と京都の街角でキラッと光る揺らぎの瞬間を拾った写真&エッセイのブログです♪


by 雲母舟

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_14431880.jpg
修復後世界初公開となるモネの傑作「ラ・ジャポネーズ」。
32歳で亡くなったモネ夫人のカミーユが永遠の見返り美人となって微笑んでいた。




「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_14433256.jpg
今、東京は砧公園の世田谷美術館で「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」が開催中。

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_14434337.jpg
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、西洋では浮世絵をはじめとする日本美術が大流行した。
歌川広重の「名所江戸百景 神田明神曙之景」

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_14435464.jpg
平成の世の神田明神はこちら。

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_1444630.jpg
日本の浮世絵はその大胆な構図と色使い、独特の装飾で西洋の美意識に変革をもたらす。
その結果、「ジャポニスム」という現象が生まれた。

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_14442150.jpg
この展覧会では、ボストン美術館の所蔵品より厳選された絵画、版画、素描、写真等約150点が紹介されている。
歌川広重の「名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣(冬の部)」の構図に魅了された。

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_14444887.jpg
そして、なんと言っても最大の目玉は、冒頭にも掲げたモネの傑作「ラ・ジャポネーズ」。
モネ夫人・カミーユのポーズは、切手でも有名な菱川師宣の「見返り美人」の影響を受けている。

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_1445759.jpg
私が一番目を見張ったのが、カミーユの着ている打ち掛けの刺繍柄だ。
当時の浮世絵に描かれた芝居衣装で、一説には、能や歌舞伎の「紅葉狩」がテーマではないかといわれている。

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_14474451.jpg
「紅葉狩」といえば、以前、当ブログの「宇治 白川もみじ谷」の記事でも触れたことがある。
紅葉山にいた高貴な美女(実は鬼女)の色香に危うく騙されそうになった武将が最後は鬼女を退治するお話。
まさか、こんな形で「紅葉狩」のモミジや闘う武将に会えるとは!

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_14453660.jpg
洗練された構図と鮮やかな色彩の日本美を見た後は、やっぱり、和食が頂きたくなった。
世田谷美術館からの帰り道、「すし屋の中川 用賀店」に寄った。
1日10食限定のすし懐石「楽宴」を注文する。食前酒、前菜数種、茶碗蒸し、

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_14454630.jpg
シャリのサイズが選べる握り9貫、手巻き一本、お吸い物、それに

「ボストン美術館展」の華麗なるジャポニスム_a0169902_1445546.jpg
アイスクリームと抹茶がついて、 1,550円也。
日本て、いい国だ。
日本人のよさと美意識を再認識した「華麗なるジャポニスム展」だった。

ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展 印象派を魅了した日本の美
会期:2014年6月28日(土)-9月15日(月・祝)
世田谷区砧公園1-2 世田谷美術館 1・2階展示室
電話:03-3415-6011
営業:10:00-18:00(最終入場は17:30)
休み:毎週月曜日 *ただし9月15日(月・祝)は開館
料金:一般1500円
交通:東急田園都市線「用賀」駅美術館行バス「美術館」下車 徒歩3分/「用賀」駅より徒歩17分

すし屋の中川 用賀店
東京都世田谷区上用賀5-16-21
電話:03-3709-7164
営業:11:00~14:00/16:30~23:00
休み:月曜日(祝日の際は翌日)
交通:東急田園都市線用賀駅徒歩10分

★雲母舟からのお願い
ランキングに参加してます。
お気に召したら、クリックしてね♪
    ↓ ↓
にほんブログ村 旅行ブログ 京都旅行へ
Commented by suzu-clair at 2014-08-10 21:37
これ、見に行きたいんです♪
東京は、日程が合いそうになかったので、
京都での巡回を楽しみに待っているところでして♪

ボストン美術館は、
名品の宝庫ですね☆
やはり今回の展覧会も素晴らしかったようですね。
ジャポニズムの作品大好きなので、
すごく楽しみです☆

すし懐石!おいしそうですね☆
これだけのお料理で、このお値段は素晴らしい☆
日本のよさを堪能された、
素敵な一日だったのですね。素敵です☆
Commented by tossyk at 2014-08-10 22:02
わぁ、行きたいなぁ〜♡
モネも好きだし浮世絵も♪

寿司旨そう〜、江戸前も素敵だけど北陸は海の幸てんこ盛りな石川も負けませんよ〜(笑)
Commented by kirafune at 2014-08-11 07:34
♪すずさん

東京のあと、京都にも巡回しますね。
とても充実した展示内容だったので
ほんとおすすめです。
ボストン美術館の建物の写真も
展示されていましたが
立派な美術館でした。
モネの「ラ・ジャポネーズ」は
想像以上に大きな作品で
見応えありましたよ。
特に着物の柄が立体的に見えるのが
すごかったです。
すずさんのご感想もまた今度リポートを
お待ちしております^^
Commented by kirafune at 2014-08-11 07:38
♪tossykさん

モネは睡蓮の作品も出展されていました。
こうした展覧会で浮世絵と
それに影響された西洋画との比較がなされると、
いかに日本の美の感覚が当時新鮮だったか、
その影響力のすごさに驚かされました。

石川の海の幸はほんとおいしそうですね。
早く金沢まで新幹線で行けないかなあ。
Commented by borderlines at 2014-08-11 12:08
世田谷美術館にボストン美術館のモネが来ているんですね。
私が行った国立新美術館にはオルセー美術館からモネが来
ていました。
それにしても、なぜに日本人はこうも印象派の作品が好きな
んでしょうね。とにかく印象派の作品展であればどこでも超満
員の大盛況です。
やはり、浮世絵のDNAが引き寄せるんでしょうか。(^^;)
Commented by kwc_photo at 2014-08-11 22:55
これ、9月末から京都展ですよね。
楽しみにしているところです。
カミーユ夫人のこの作品は一番の目玉ですね。
紅葉狩をモチーフにした引き摺りの打ち掛け、本当に見事。
そして、夫に向かって幸せそうに微笑む夫人の姿もとてもかわいい。
モネの幸せ絶頂だった頃の作品ですね。
早くみたい~!
Commented by kirafune at 2014-08-11 22:56
♪魔術師さん

砧にも六本木にも、モネ、モネ。
印象派は人気ですね。
100年経ったのだから、もうそろそろ
出てきてもよさそうなものですね。
もっと印象的な流派が^^
たとえば、魔術師派とかどうですか?
浮世絵のDNAがうずいていらっしゃるのではと
勝手に想像しています^^
Commented by kirafune at 2014-08-11 23:00
♪katsuさん

京都展、行かなきゃ損ですよ~^^。
特に写真やっていると、浮世絵の構図も
とても参考になるとか。
上手い方が話をされていました。
モネ夫人の着ている打ちかけの柄は
刺繍が浮き上がって見えるように
描きこまれていました。
修復されて、ほんと美しく蘇りました。
楽しみですね!
Commented by しなこじ at 2014-08-14 10:30 x
雲母舟さん  優雅はひと時を過ごされましたね、素敵です!
浮世絵に興味を持ったときにジャポニズムを知り、なんだか誇らしく思いました。
気になる美術展です。 お寿司屋さんもね。
Commented by kirafune at 2014-08-14 22:18
♪しなこじさん

浮世絵といったら、しなこじさんですね!
いい絵をたくさん見ていると、
写真にも構図などを考える時の
いいヒントになりそうです。
ジャポニズム、万歳!
本当に誇らしい日本の美ですね。
Commented by desire_san at 2014-09-22 14:12
こんにちは
私も世田谷美術館で「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展~印象派を魅了した日本の美」を見てきましたので、雲母舟さんの感性を感ずる作品や写真の対比く興味深く感じながら楽しませていただきました。
当時の西洋の人々魅了したジャポニスムの熱気の様子、日本美術を模倣したジャポネズリー美術工芸品が流行、印象派などの画家たちが日本美術すらいろいろな技法を学んだ様子などが分かり易く展示されてしていろいろまなぶものがありました。
私はこの美術展見たことに触発されて、ジャポニスムが印象派などの画家たちをとらえた魅力、そこから何を学んで行ったかを自分なりに整理してみました。自分なりの見解も書いてみましたので、異論のある方もおられると思いますが、ご一読いだき、ご感想、ご意見などコメントいただけると感謝致します。
Commented by kirafune at 2014-09-23 10:42
♪desire_sanさん

やはり、行かれましたか。
見応えのある展覧会でしたね。
のちほど、 desire_sanさんのところへ
お邪魔させていただきますね。
コメント、ありがとうございました。
by kirafune | 2014-08-10 15:32 | 展覧会 | Trackback | Comments(12)