仏蘭西しりとり旅エセー7 「時の色」

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突然、今まで離れていたセーヌ河が、夕焼け色の水をたたえて迫り、夢のようなルーアンの街が現れた。




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ジャンヌ・ダルクが火あぶりの刑に処せられた中世の街・ルーアン。

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セーヌ河右岸の旧市街に建つノートル=ダム大聖堂は、

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フランス・ゴシック建築の華と云われる。

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学生時代に読んだフローベール「ボヴァリー夫人」の写実主義的な描写を思い出す。

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今、しみじみ、振りかえってみると、あの北仏、ルーアンでの夏休みは、ぼくのフランス留学中、一番牧歌的なたのしかった季節であったように思われます。(遠藤周作の「ルーアンの丘」より)

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若き日に、ルーアンでホームステイした作家の遠藤周作も、祈りを捧げにこの教会を訪れたことだろう。

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そして、大聖堂のファサード(西正面)を、夜明けから

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日没直後のさまざまな時間まで、異なる天候のもとで描き出した画家のモネは、

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この建物の2階の窓から、来る日も来る日も大聖堂をみつめ続けた。

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モネは同じテーマを描くことで、刻一刻と変わる時を永遠の美として、色で表現したかったのではないだろうか。

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今はもう、ジャンヌ・ダルクも、フローベールも、遠藤周作も、モネもいない。
それでもなお、ルーアンの街では、ノートル=ダム大聖堂の尖塔がノルマンディーの空に向かって高くそびえていた。

(撮影12月19日)

ルーアンの旅行ガイド

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by kirafune | 2015-02-15 14:26 | | Trackback | Comments(18)
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Commented by ei5184 at 2015-02-15 19:07
う~ん、シテ島ね~ オルセーは休館日でした。
ルーブルは長蛇の行列で数時間待ち。何とも不可解なガラスのピラミッド!
ビトンもシャネルも日本人だらけ! エスカルゴなんてニンニク料理?
パリ嫌いの理由が其の内にあきらかに(笑)
Commented by greenkatastumuri at 2015-02-15 20:52
今晩は!
夕やけの写真、一瞬の輝きが素敵です!!
他の記事も楽しませていただき、旅の気分をちょっと味わえることができました。
「待ち人」の写真からは、お話が生まれる気持ちになります。
Commented by kirafune at 2015-02-15 21:44
♪eiさん

ノートル=ダム大聖堂っていうと、やはり
パリのシテ島が有名ですが、パリから電車で
1時間半程のところにある北フランスのルーアン
という古都にも、同じ名の聖堂がありました。
eiさんが行かれたときは、ルーブルは大行列でしたか。
エスカルゴは確かににんにくが効いていましたね^^
パリ嫌い、まさか、スリに遭われたんじゃあ・・・?!
Commented by kirafune at 2015-02-15 21:48
♪greenkatastumuri さん

こんばんは!
ちょうど、ルーアンには夕方に到着したので、
ブルーモーメントから夕焼けを通り
夜の街並みに変化する様子を
旧市街地で目の当たりにしました。
長いこと、ルーアンを舞台にした
小説や絵画などで憧れていた土地だけに
感激もひとしおでした。
Commented by kwc_photo at 2015-02-15 23:12
フランスの写真は本当に芸術的になりますね。
ノートルダム大聖堂は、20年前に見たんです。その頃はカメラを始める直前でした(笑)
ディズニー・アニメのノートルダムの鐘の舞台だなぁと思いながら、その建築美に惚れぼれとしてました。
あの頃、写真をやっていたらなぁ~。
夕暮れの町並みも本当に素敵です。また行きたくなりました。
Commented by うえっち at 2015-02-16 07:07 x
キレイというか、どこか神秘的な町ですね。
そして夕暮れの写真、さすがです♪
Commented by suzu-clair at 2015-02-16 22:04
息をのむほどの美しい空の色と街に、
今日も感動でいっぱいにしていただきました・・・☆

こんな感動的な風景に出会えたなんて、
本当に素敵ですね☆

雲母舟さんが、
美しい瞬間を丁寧に切り取ってくださるおかげで、
私もその感動の瞬間のおすそわけをいただけて、
幸せです。

大聖堂の、
厳粛で神聖な空気感が伝わるような
緊張感のあるお写真が素晴らしいです。

ルーアン、物語を感じる街ですね。
この大聖堂で、
さまざまな人々が、
さまざまな思いで祈りをささげたのだと思うと、
感慨深いですね。
Commented by kirafune at 2015-02-16 23:17
♪katsuさん

ノートルダム大聖堂、20年前も今も変わらぬ姿
というのがすごいことですね。
私も20年前にやっぱりヨーロッパを旅行したのですが
その頃は一眼も持ってなくて・・・。
あの時写真やってたらなあとおもうことあります。
人生変わってたかも?!なんて。
学生時代のゼミ仲間はソルボンヌに留学して
パリジャンと結婚してしまいました。
いいにつけ、悪いにつけ、フランス行きは
やっぱり人生観が変わりますね。
Commented by kirafune at 2015-02-16 23:19
♪うえっちさん

ありがとうございます。
旧市街の石畳、大聖堂、セーヌ河、
重厚な建築物、中世の町並みと
とても見どころのある、素敵な地域でした。
Commented by kirafune at 2015-02-16 23:25
♪すずさん

北フランスの古都ルーアンは
四季を通じて雨の多い地域で
あちらの子どもに四季の絵を描かせると
春夏秋冬、すべての絵に傘マークが描かれるとか。
青空が見られる日は1年でも数えるくらいしか
ないそうです。
そんなルーアンに着いた夕刻には、ちょうど雨があがり
濡れた石畳の上をたくさんの市民が夜の散歩に
出歩いて賑やかでした。
Commented by zeiss1221 at 2015-02-17 20:54
雲母舟さん、こんばんは。
大変ご無沙汰しておりました。
ZEISSメ、復活のご挨拶に参りました。

今まで違うHNで別ブログをやっておりましたが、どうもしっくりとせず・・・
昔の名前で出ています~♪とばかりに舞い戻ってきました。

おぉ、おフランスですか。
フランスどころか、海外へ行ったこともない私には未知の世界です。
ヨーロパは行きたいと思っていますが、その前にカナダへ行こうかと・・・
娘が今年になってから住み始めたんですよ。

ということで、これからも宜しくお願い致します。
Commented by kirafune at 2015-02-17 23:32
♪zeissさん

わわ~、おひさです。
復活、おめでとうございます!
これからまた、すごいお写真拝見できるのですね~。
最近はスナップをよく撮られていらっしゃるとか。
カナダ紀行もとても楽しみにしています。
こちらこそ、またどうぞよろしくお願いします^^
Commented by alpinism2 at 2015-02-18 08:26
お久しぶりです(^^ゞ

素晴らしい色の空に素敵な建物!
これはやはりヨーロッパに行かないと絶対に見れない景色ですね(*^。^*)
ワタクシ、海外はネパールと淡路島(笑)しか知りません。
ヨーロッパの古い建物、めっちゃ惹かれます~♪
Commented by ericanada at 2015-02-18 13:09
セーヌ河から見るルーアンの町、いいですね~。
私は河までは行かなかったです。
こんな風に見えるんだ~。
どこからでも大聖堂の塔は目立ちますね。
少し離れた丘に登りましたが、そこからも塔がよく見えました。
夕焼けのルーアンの町、美しいです。
冬のフランスも風情がありますね。
フランスはいつ行ってもいいな。
Commented by kirafune at 2015-02-18 21:31
♪alpinismさん

ご無沙汰しています。
12展のあと、今度は
フランスに行ってました。
大阪もおもろい街ですが、
フランスも行ってよかったです。
海外のネパールと淡路島(笑)
行ったことないです。
淡路島への上陸って、
上沼恵美子の許可要りますか?
行ってみたいです。
Commented by kirafune at 2015-02-18 21:32
♪ericanadaさん

ルーアンはセーヌ河で
パリとつながっているのですね。
とても風情のある古都で
もっといたかったです。
どこからでも大聖堂の尖塔が目立ちました。
本当に素晴らしいゴシック建築で
圧倒されます。
モネが何度も描きたくなったのが
わかるような気がしました。
旧市街にある大聖堂のすぐそばの
ホテルに泊まったのですが
次回はericanadaさんが行かれた
少し離れた丘にも登って、街を見てみたいです。
Commented by arak_okano at 2015-02-19 18:17
大聖堂の内部が無人で撮影出来る時間があるのですね。 圧巻はルーアンの町の夕暮れの色です自然のなせる業には驚きました。それを歴史的絵画と組み合わせる、雲母舟さんの才能にバグースです。凡人には想像すら出来ません。
Commented by kirafune at 2015-02-20 09:41
♪アラックさん

こんにちは!
なぜ、モネはこんなに何枚もルーアンの大聖堂を描いたのだろう?
学生の頃からずっと不思議に思っていました。
行ってみて、わかりました。
描きたくなるようなオーラが
聖堂全体から溢れていました。
フランスゴシック建築の迫力に圧倒されました。
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