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雲母(KIRA)の舟に乗って

東京と京都の街角でキラッと光る揺らぎの瞬間を拾った写真&エッセイのブログです♪


by 雲母舟

京都桜紀行2017③ ~旧徳力彦之助邸~

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300年前の英国豪華客船の夢を見た。

私の桜ショット&お花見弁当





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嵐電「太秦広隆寺」駅から歩いてすぐの、太秦小学校の真ん前に、雰囲気のあるイギリス風の洋館がある。

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漆芸家の徳力彦之助氏が今から80年前に、自ら設計して建てた住宅兼アトリエだ。
入口正面の門扉は、金具にも趣きのある、手斧削りだった。

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現在は、康乃夫人の金唐革、次男竜生さんのステンドグラスの工房兼住宅として使われている。

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「ギャラリー工房 チェリ デザイン」に電話して、見学に予約を入れた。

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恐る恐る洋館の門をくぐると、彦之助氏のご子息・竜生さんが玄関で迎え入れてくれた。

徳力さんは、「英国の田舎家」に憧れていたといわれ、この館を建てる前に、大阪の倉庫に眠っていた300年前の英国豪華客船の部材を手に入れた。

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現代でも傷みがない立派な木材でできた階段を昇っていくと、美しいキャンドル型のステンドグラスから外の光が射しこんでいた。

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2階の内部も客船のステンドグラスや床材、調度品を随所に取り入れ、チューダー朝時代の英国の館にいるかのような錯覚を覚えた。

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この暖炉も、客船のものだという。

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椅子は300年前のものとは思えない、素晴らしい作りだった。

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竜生さんはステンドグラスのアクセサリーや銀細工などを販売する傍ら、趣味の骨董集めもしているため、

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部屋の中はアンティーク雑貨やランプでいっぱいだった。

時々、テレビや映画などのロケにも使われ、先日も劇中の殺人犯の住む館として登場したとか。

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玄関下のスロープにクリスマス・ローズが密やかに咲いていた。

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300年前の海上を進む豪華客船のきらびやかな夢が、ステンドグラスからの仄かな光を通して、垣間見えるような気がした。




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Tracked from レトロな建物を訪ねて at 2017-05-07 08:16
タイトル : ギャラリー工房・チェリ
 京福電鉄嵐山本線太秦駅の南、太秦小学校の校庭に面してチューダー・ゴシックの洋館があります。漆芸家の徳力彦之助が英国客船の調度品を購入して、自ら設計した住宅兼アトリエです。 現在も「ギャラリー工房 チェリ デザイン」として、世界的にも数少ない「金唐革(きんからかわ)」作家の徳力康乃さんの工房兼ギャラリーに使われ続けています。また息子の竜生さんは主としてステンドグラスのアクセサリーや銀細工などを販売。ガラスのフュージングの製作体験もできる工房でもあります。 徳力は、かねてより「英国の田舎風住宅」に憧れ...... more
Commented by doitsuwine at 2017-04-18 22:36
また、随分とマニアックな場所をご存じですね。
実は私もこういう単体の御殿が好きです。
○○邸に惹かれます。
1Fにカフェがあると最高ですよね。
Commented by desire_san at 2017-04-22 14:37
こんにちは。
いつも美しい楽しみに拝見しています。私も始めて観ましたが、旧徳力彦之助邸のステンドクラスはすばらしいですね。私はゴシック・ロマネスク様式の美術に興味を持ってから、テンドクラスの美術に興味を持ち、楽しむようになりました。建物や内装も風格がありますね。私が手がどかないようなお金持ちはこんな家に住んでいるのでしょうか。途中に花の写真を入れているのは、雲母舟産の心使いを感じます。

今年は体調が悪く生まれてはじめてでしょうか、桜の花見をせずに春が終わりそうです。外出できる範囲がかぎられているので、ひたすらオペラやずっと前に行った美術展の鑑賞記を一人寂しくブログに書いていました。やることがないので内容はかなり力が入っていますが。
Commented by iris304 at 2017-04-23 22:15
こんばんは^^

珍しいお屋敷をご存知ですね。

夢の様な豪華客に乗って大海原を航海している気分です。
いつの頃からか船が苦手になってしまったけれど・・・・
落ち着いたステンドグラスが素敵ですね。
Commented by kirafune at 2017-04-23 22:59
♪doitsuwineさん

こちらは以前から、イラストレーターのナカムラユキさんの著書で見て
行きたいと思っていたところでした。
今回、思い切って訪れてよかったです。
とてもロマンのある館でした。
1Fは徳力さんの作品が並ぶギャラリーになっていましたよ。
Commented by kirafune at 2017-04-23 23:00
♪desire_sanさん

こんばんは!
こちらのお邸のステンドクラスは
本当に素晴らしかったです。
古いけれど、初めて拝見し、新鮮でした。
そして、傷みのないのに、驚きました。
ホンモノは色褪せない、
そう感じました。
体調が悪いときは、あまり外出する気にならないですね。
ご無理されませんように。
お大事になさってください。
Commented by kirafune at 2017-04-23 23:02
♪irisさん

こんばんは!
あいりすさんは、私のなかで、
大海原をいく豪華客船に乗った、
白いドレスを着た貴婦人のイメージです^^
船が苦手とおっしゃるのは、さて?
私はいつだったか、荒天の勝浦沖、
釣船の上で地獄を見ました^^
ステンドグラスは豪華客船で一体何を見たのでしょうか?!
Commented by &oh at 2017-04-25 20:46 x
京都って実は結構洋館も多いらしいですね。
京都=平安京のイメージで語られるようになったのは、実は結構最近と聞いた事があります。
尤も先日京都に行った時は、洋館の類には全く行かなかったですが…。
Commented by kirafune at 2017-04-27 01:05
♪&ohさん

こんばんは!
そうなのです。
京都には素晴らしい洋館が数多く残っていますね。
平安神宮の創建も明治に入ってからですし、
その当時の先人たちの意気には
圧倒されてしまいます。
&ohさんも春の京都に行かれたのですね。
私は京都から今回、名古屋へも立ち寄りました。
by kirafune | 2017-04-18 01:11 | 京都 | Trackback(1) | Comments(8)