忍びの里には甲賀三大仏が坐している。
そのうちのひとつ、「いちいの観音」の名で知られている「櫟野寺(らくやじ)」へ。
奈良時代末期、最澄が霊夢を感じて櫟(イチイ)の木に十一面観音像を彫り、
それを本尊として開山したとされている。
4代の天皇に仕えて忠臣として名高い坂上田村麻呂も「いちいの観音」に祈ったことで、
鈴鹿山の鬼退治に成功したと伝わる。
霊験あらたかな境内に入ってみよう。
静かな甲賀町に立派な本堂が建っていた。
甲賀の人たちの寄進で成り立っているという。
ご本尊の十一面観音像は秘仏のため、滅多なことでは見られないが、
甲賀三大仏のひとつ、薬師如来坐像は宝物殿で見ることができた。
(お寺のHPより)
寄せ木造りが美しい、平安後期のお薬師さまで、台座、光背も当時のものが残る滋賀県下最大の大仏だ。
見上げる程に輝いていた。
この地域の天台文化の繁栄を物語る優品が多数展示されていて、正に平安仏の宝庫だった。
1200年前から伝わる、日本最大の坐仏「十一面観音」もいつかこの目で見てみたい。
櫟野寺を去る頃には、雨も小降りになっていた。
(撮影:2024年3月23日)
滋賀県甲賀市甲賀町櫟野1377
電話:0748-88-3890
拝観:9:00〜16:00
料金:500円
交通:JR草津線甲賀駅より町内巡回バス・櫟野観音行きバス15分
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