
「この夜をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」

昨日は千年前の望月と同じ満月が昇る日だった。

東京駅丸の内駅舎は赤レンガの素敵な建物だ。
その中にある「東京ステーションホテル」2Fの「トラヤ トウキョウ」さんへ。

午後の店内は混んでいた。
5分待って、窓際のカウンター席に通された。
「マロン饅頭」(飲み物付き 1,925円)は、
蜜漬けの洋栗と、洋栗のペーストとバターを混ぜ込んだこし餡入りのお饅頭だ。
満月の日にぴったりのまあるいお饅頭とお煎茶をいただきながら、持参の本を読んだ。

瀬戸内寂聴の「寂聴と読む源氏物語」は「恋愛も、人生も輝いているのは、女たち」と、
千年前の日本の女たちのプライドに焦点をあてて、『源氏物語』の世界への自由な扉を開いて見せてくれる。

「この夜をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」
望月の歌を詠み、権力を欲しいままにした藤原道長でさえ成しえなかった、
世界に誇れる大長編恋愛小説を書き上げた作家・紫式部。
紫式部だけが、女のプライドという黒文字でパトロン道長の望月を欠けさせた唯一の人物なのかもしれない。

昨日は雲に隠れてその望月は夜空に見えず終いだった。

千年後の窓辺で見えたのは、望月のようなお饅頭と『源氏物語』だった。
(訪問日:2024年11月16日)
東京都千代田区丸の内1丁目9−1 東京ステーションホテル 2F
電話:03-5220-2345
営業:10:00〜19:00(土日祝〜18:00)
休み:なし
交通:JR「東京駅」丸の内南口直結
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