大富豪の豪邸でノスタルジー ～AKA café～

大正ロマンの豪邸にはノスタルジーがあった。

迪化街を散策中、お目当てのカフェを通り過ぎてしまいそうになる。

大富豪の邸宅をリノベした「AKA café」（アカ カフェ）は、それ程小さな入口だ。

でも、一歩中へ足を踏み入れると、




そこには唯一無二の空間があった。


「AKA café」は、かつてこの地で商店を経営していた富豪・郭烏隆氏の邸宅をリノベーションしていた。


建物は今からおよそ100年前、日本統治下にあった1920年に建てられたという。


大正ロマンの富豪宅にアップライトピアノが置かれていた。食事が来るまでの間、暫くピアノを弾くと、音が建物と響き合った。



そうこうしているうちに、おかゆセット「私房早午餐」が運ばれてくる。

お好きな席へどうぞということで、こちらのお庭が見える席に座った。

いつもは予約しないと入れない店内が、この日は雨のためか、貸し切りだったのだ。

デザートは葛湯のような「傳香冬瓜麺茶」が出た。

庭を眺めながら、特等席でのんびり寛いだ。

オーナーのNeoさんは京都が大好きな建築デザイナーさんらしい。

日本人の私たちにもどこか懐かしい隠れ家のようなカフェだった。

名残り惜しくて、

最後にもう一度庭を眺め、お邸をあとにした。

（撮影：2024年11月19日）

AKA café

台湾台北市大同區民樂街66號後棟

電話：02‐2550‐1280

予約：こちらから　

営業：Café 10:30～18:30／Quando Bar 19:00~1:00

休み：Café 火曜／Quando Bar 月・火曜

交通：MRT「大橋頭」駅1番出口より徒歩１０分