人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

雲母(KIRA)の舟に乗って

東京と京都の街角でキラッと光る揺らぎの瞬間を拾った写真&エッセイのブログです♪


by 雲母舟

「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜

「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_16370040.jpg
奈良東大寺の「お水取り」が終わると春が来る!





「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_16373672.jpg
奈良・赤膚焼の陶芸家・武田明さんから新宿「柿傳ギャラリー」で開催中の展覧会
寧楽(なら)づくし工芸展 Ⅲ ー代を繋ぐー」のご案内をいただいて、




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_16373702.jpg
いつも仲良くしていただいているエキサイトブロガー「暮らしを紡ぐ2」のsakuraさんをお誘いして、
お水取りの最終日3月14日に行ってきた。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_16373794.jpg
柿傳ギャラリーで展覧会を見る前に、記念茶会「寧楽(なら)茶会」が開催されていたので、申し込んでいた。
9階のお茶席「残月亭」へ。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_16374032.jpg
薄茶席に参加した。



「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_16374392.jpg
奈良・萬々堂さんの「糊こぼし」という、お水取りには欠かせない茶菓をいただく。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_16374406.jpg
同じく萬々堂さんの干菓子「微笑」もひと包み頂戴した。



「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_16374575.jpg
懐紙を持ってこなかったので、隣のお着物をお召しのご婦人がくださった。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_16374612.jpg
席主は武田明さんが務められていた。
和服姿がとても素敵な明さん。


武田明さんとご縁ができて早10年の時が流れていた。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_16374622.jpg
お茶碗は備前焼の金重 有邦さんの器。
掌に馴染む土の器が温かかった。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_09134357.jpg
薄茶をいただいた後は、床の掛け軸を拝見した。
「洗心」東大寺 清水公照筆
花入れ「四方龍耳」は若手の川邉尚子さん作。



「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_09134462.jpg
花はノリコボシ。
東大寺の開山堂に咲く椿を模して、お水取りの頃作られる造花だ。
使われる和紙の染めは京都の染司よしおかさんが担っているそうな。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_09134556.jpg
和菓子を盛った器は武田明さんのお父さん武田高明さんの作「花喰鳥」だった。
「糊こぼし」を花喰鳥が食べていた。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_09134626.jpg
この日の御茶は丸久小山園の「和光」。
茶杓は法隆寺の古材で作った坂本曲齋さん作の美しい品だった。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_09134613.jpg
舟形の釜は蓋も凝っていた。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_09134761.jpg
書院の香合は宝相華。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_09134805.jpg
隣床の掛け軸「華」は西大寺の谷口光明筆だった。
「頭上漫々脚下漫々」




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_09134277.jpg
「華」の下には、お水取りの行事で直径1メートルもある巨大な籠松明が二月堂のお堂から外に向かって振り回される時、
お坊さんたちが身に着けた紙の和服が展示されていた。
黒い煤をかぶった和紙の衣類が、炎の長く尾を引く壮麗な光景を想像させた。




「糊こぼし」で寧楽(なら)茶会 〜 柿傳 残月亭〜_a0169902_09134399.jpg
お水取りの行事が終わると、春がやって来る!
結構なお点前でした。

(撮影:2025年3月14日)

東京都新宿区新宿 3-37-11 安与ビル6~9階(1階あおぞら銀行)
電話:03-3352-5121
交通:JR「新宿」駅 中央東口から徒歩1分

★雲母舟からのお願い
ランキングに参加してます。
お気に召したら、クリックしてね♪
↓↓↓
にほんブログ村 グルメブログ 東京食べ歩きへ

ブログテーマ:旬を食べる:春
Commented by teineinakurasi2 at 2025-03-18 16:19
kirafuneさん、こんにちは~♪
先日は、「寧楽茶会」に誘っていただいて
ありがとうございました。
滅多に出来ない貴重な体験が出来、
奈良の工芸作家さんの素晴らしい作品に触れ
「糊こぼし」の和菓子と一服。
お茶事ならではの由緒あるお品を愛でて
奈良にタイムスリップしたかのような豊かなひとときでした。
お茶室での写真、私は、
小物や室礼しか写真を撮れませんでしたが
さすがkirafuneさん!お茶事の様子やお点前の写真など
臨場感たっぷりで素晴らしいです。
ありがとうございました。
Commented by uroko2 at 2025-03-18 16:52
kirafuneさ~ん!
sakuraさんとお出掛け、楽しそう!!
sakuraさんも奈良にはお詳しいので、
お話も弾んだでしょ~。いいな~(*'▽')
お茶席、kirafuneさん、お誕生日席的なところに座られてます⁈(笑)
お水取りの龍松明、お写真でしか観た事ないのですが、すごい迫力ですよね。
その時、お坊さんたちが身に着けているのは紙製なのですか⁈
ひーーっ。びっくり。。
Commented by tamutamu0401 at 2025-03-18 20:08
kirafuneさん!こんばんは(^^)/
奈良の糊こぼしが東京のお茶会に出るのですね!
糊こぼしと言う紅白の椿が有るのですがそれを模して
造られた和菓子のようですね
最近知ったのですが(笑)
お水取りも終わりましたがまだちょっと寒いです
週末からは春の陽気になりそうですね
                       たむたむ
Commented by kirafune at 2025-03-19 10:52
♪sakuraさん

その節はお付き合いくださり、ありがとうございました。
奈良にお詳しいsakuraさんとご一緒で、
とても楽しい時間でした。
奈良づくしの空間で、奈良の魅力にあらためて感動しました。
昨日はある所でまた素敵な女性と知り合いになったのですが、
その方も今年のお水取りに関東から出かけていらっしゃいました。
ご縁て不思議ですね。
これからもご縁を大切にしたいです。
sakuraさん、またお付き合いくださいね。
どうぞよろしくお願いいたします。
Commented by kirafune at 2025-03-19 11:01
♪urokoさ~ん!

そうなのですよ。
sakuraさんからいろいろ奈良のこと、お水取りのことを教わりながら
楽しい奈良づくしの茶会時間を過ごさせていただきました。
私の座ったところはお誕生日席のようにも見えますが、
実は席主さんから一番遠い末席なのです。
でも、ちょうどみなさんを見渡せる席で、先にお茶が運ばれるみなさんの所作を
あとから真似することができるので、好都合でした^^
30分ほどの薄茶席は久々の正座に足がしびれましたが、
いただいたお菓子やお茶が美味しくて、しびれていることも忘れる程でした。
紙の装束に煤がついて、お水取りで使われているとのこと、
初めて見るものに感動しましたよ。
ほんと、びっくりでした\(◎o◎)/!
Commented by kirafune at 2025-03-19 11:03
♪ tamutamuさん

こんにちは!
奈良づくしの会だったので、茶会のお菓子も
奈良の和菓子屋さんのものでした。
お水取りが終わったのに、まだ寒いですね。
東京も先ほど、雪がちらついていました。
大阪も寒そうですね。
でも、明後日からは暖かくなるそうです。
もうすぐ本当の春がやってきますね。
Commented by meife-no-shiawase at 2025-03-19 16:38
わぁ〜♪
Sakuraさんとお出かけだったのですね~。
すごく大人な空間。
多くの方が和服でいらっしゃっていて凄い世界だわー。
そして伝統的な行事なのでしょうね。

奈良の伝統的なお菓子も美味しそう♪

貴重な体験でしたねー!!!

Commented at 2025-03-19 22:28
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by manyouka at 2025-03-19 22:54
sakuraさんから訪問
東京でもこんなイベントがあるのですね。
お水取りが終わってもマダマダ寒いです、
「寒さの果ても彼岸まで まだあるわいな一切経」

洗心甘露水 悦目妙華雲
眼福でしたね(*^^)v
Commented by kirafune at 2025-03-20 11:24
♪メイフェさん

そうなのですよ~^^
奈良大好きなsakuraさんをお誘いして、
奈良づくしの茶会に行ってきました。
かしこまらず自由な服装でお出かけください
と、ご案内にあったので、初めて参加する私たちは洋服で行ったのですが、
和装の方がほとんどでびっくりしました。
本格的なお茶席で、正座も30分・・・焦りましたが、
奈良の美味しいお菓子とお茶につられて
楽しいひとときを過ごせました。
たまにはこういう日本の伝統を感じられるお席もいいものですね。
Commented by kirafune at 2025-03-20 11:45
♪明さん

この度は素晴らしい会のご案内をいただいて、
とても素敵な時間を過ごさせていただきました。
どうもありがとうございました。
一緒に行った友達はお父様の作られた湯呑を持っていました。
約10年ぶりにお会いしましたが、
和服姿の素敵な明さんが以前にも増して素晴らしい作品を
作られていることに深く感動しました。
立派に代を繋いでいらっしゃり、奈良の未来は明るいと思いました。
奈良に行きましたら、寧屋工房にも寄らせていただきますね。
これからもご活躍を楽しみにしています。
Commented by kirafune at 2025-03-20 11:58
♪ manyoukaさん

こんにちは!
sakuraさんの所から、ご訪問ありがとうございます♪
お水取りが終わっても、今年の奈良はまだ寒さが続いているのですね。
でも、椿を活けて春を待つ。
眼福でした^^
by kirafune | 2025-03-18 10:41 | 東京グルメ | Trackback | Comments(12)