人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

雲母(KIRA)の舟に乗って

東京と何処かの街角でキラッと光る揺らぎの瞬間を拾った写真&エッセイのブログです♪


by 雲母舟

ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜

ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_09460793.jpg
大奥1000人の女性の中で、将軍のハートを射抜くのはどなた?




ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_07430655.jpg
特別展「江戸☆大奥」の展示は江戸の庶民が描いた憧れのイメージから、
組織の構造と生活、婚礼や日常の品々へと展開し、
歴史の裏側を知る構成になっていた。
実際に大奥で使用された打掛や小袖の展示は、フィクションを超える豪華さだった。




ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_10164060.jpg
天璋院(篤姫)や和宮らにゆかりの品々には、薩摩切子のミニチュアガラスのお皿や瓶、タツノオトシゴやワンコの置物など、
可愛い手廻りの小物が印象深く、自分も欲しくなってしまった。



ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_09460717.jpeg
特に目を見張ったのが、重要文化財にも指定されている、元禄期の刺繍作品群だった。
興福院の所蔵で、現代まで大切に守られてきた。
400年前の刺繍技術の粋には驚きを隠せない。



ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_09460660.jpg
5代将軍綱吉が側室・瑞春院(お伝の方)のためにオーダーした豪華な掛袱紗(かけふくさ)は、
江戸城の年中行事のたびに綱吉からお伝の方への贈答品の上に掛けられたもの。
全部で31枚。
刺繍の見事さ、そこに描かれた毎回異なる文字の意味に、
どれだけ、お伝の方が将軍に愛されていたのかがわかる。




ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_10383531.jpg
海老蔵もびっくりの歌舞伎の衣装は、
大奥に出入りしていた女性の歌舞伎役者が着ていた。



ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_10141909.jpg
ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_09472020.jpg
規則に縛られ、閉ざされた世界の中で、時に触れる歌舞伎見物は




ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_09460793.jpg
大奥の女性たちにとって、さぞや楽しみのひとつだったのではないだろうか。



ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_10462304.jpg
大胆な構図に舌を巻いた。




ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_10565995.jpg
龍の目玉にくすっと笑った側室もいたかも知れない。



ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_10141951.jpg
近寄ってみると、



ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_10464502.jpg
細かい刺繍に眩暈すら感じる。
きらきらとした豪華な衣装で演じられる歌舞伎の世界に、
厳しい現実を忘れて夢中になった女性もいるのではないだろうか。




ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_09471967.jpg
徳川という権力の中で静かに力強く生きた女性たちの息遣いがゆかりの品々から伝わってきた。




ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_09471992.jpg
大奥の女性達もそれぞれの人生の中で喜怒哀楽を感じながら生きる生身の人間だった。
「江戸☆大奥」を観終わって会場の外に出ると、
真夏の強い日差しの中で百日紅の花が咲き、セミが鳴いていた。

(撮影:2025年8月15日)

ゆかりの品が語る「江戸☆大奥」特別展 〜東博平成館〜_a0169902_11182137.jpg
2025年7月19日(土)~9月21日(日)
東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館 平成館
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館:9:30~17:00(注)毎週金・土曜日、9月14日(日)は20:00まで開館
休み:月曜日、ただし9月15日(月・祝)は開館
料金:2,100円(事前予約不要)
交通:JR「上野」駅公園口・「鶯谷」駅南口より徒歩10分・東京メトロ「上野」駅、「根津」駅、京成電鉄「京成上野」駅より徒歩15分

★雲母舟からのお願い
ランキングに参加してます。
お気に召したら、クリックしてね♪
↓↓↓
にほんブログ村 グルメブログ 東京食べ歩きへ

ブログテーマ:夏休み
Commented by tamutamu0401 at 2025-08-19 14:17
kirafuneさん!こんにちは~(^^)/
江戸城に大奥があったなんて一般庶民は知っていたのでしょうかね?
豪華絢爛な衣装を着て煌びやかな世界ですが
いろんな確執もあったのではないかと映画やドラマから
想像してしまいます
日本もこんな刺繡の技術が昔から有ったんですね
ほんとに豪華で煌びやかです
歌舞伎の衣装も凄いですね
                       たむたむ
Commented by rabbitjump at 2025-08-19 16:01
江戸の歴史と共に、華やかな大奥の世界には
目を見張ります。
素晴らしい手の込んだ刺繍、
どんなにか月日を費やしたのだろうと
思わざるを得ません。日本の誇りですね。
Commented by miimimi at 2025-08-19 22:08
kirafuneさんの、キャッチフレーズにもなるような
その言の葉の数々にいつも惚れ惚れします😻
そして元禄期の緻密な刺繍や装飾の美しさに圧倒されますね!
歌舞伎の衣装も~
ドラマなどでは知ることの出来ない大奥という閉ざされた世界が
江戸☆大奥で垣間見れそうですね。
それにしても暑い日が続きますね(;´Д`)
暑い日こそ美術館で芸術鑑賞を楽しむのは良い過ごし方だと思います^^*
Commented by kirafune at 2025-08-20 07:12
♪tamutamuさん

おはようございます!
江戸城に大奥があったことは
一般ピープルも知っていて、
秘密のベールに包まれていただけに、
憧れの気持ちを持っていたようです。
それは女1000人集まれば、ものすごい確執や
生々しいドラマがあったに違いありません。
きらびやかな衣装や調度品などを眺めながら、
そんなことを想像して見て回るのも面白かったです^_^


Commented by kirafune at 2025-08-20 07:21
♪rabbitさん

大奥の部屋の見取り図が残っていて展示されていたのですが、
現在の皇居東御苑の一帯が全て大奥で、
部屋数がとんでもないことになっていて、
びっくりしました。
その中で展示にあったきらびやかな世界が展開していたのかと思うと、
目がくらむような思いがします。
豪華な刺繍の作品は、技術の粋を集結させたような品々ばかりで、
日本人の誇りと私も思いました。
Commented by kirafune at 2025-08-20 09:19
♪mimiさん!

おはようございます!
昔も今も女性たちは美しいもの、可愛い小物、
そして華やかで煌びやかな世界に魅了されていたのだなぁと
遠い存在だった大奥の女性たちに、ちょっと親近感が湧きました。
それにしても、今日も朝からほんと暑いですね。
冷房の効いている満員電車内でも汗ダラダラです。
こういう時期は涼しい屋内でゆっくり過ごすに限りますね^_^
by kirafune | 2025-08-19 07:15 | 展覧会 | Trackback | Comments(6)