日本画家の旧邸宅でいただく京の朝ご飯 ～麓寿庵～

優美な佇まいの純和風建築には、赤い和傘が良く似合う。

朝8時の開店と同時にその店に入った。

京都六角の「麓寿庵」さんへ。

暖簾の先にはどんな世界が待っているのだろうか？

こちらの建物は100年にも及ぶ年月を刻んできた有形文化財の久保家住宅で、

以前は南禅寺の「雲龍図」などを手掛けた日本画家の今尾景年の住まいだった。

京都の中心地にありながら、都会の喧騒を忘れさせてくれる優美な佇まいが今も残る。

予約していた席は、庭の見渡せる奥のお座敷だった。

鴨粥（¥ 2,550）を前日から予約していた。

和歌山県の養鶏場直送の紀州鴨をじっくりと低温調理してあるので、

オレンジと和えたお肉が柔らかくて美味。

鴨のお出汁で炊き上げた鴨茶粥に好きな具材を入れ、時間をかけてゆっくりといただいた。

食後はこれまた名物の「華わらび」（¥1,650）を。

エディブルフラワーをあしらった色鮮やかな華わらびは透明感があり、ツルツルした食感が特徴だ。

自家製の黒蜜と国産きな粉で一つ一つを楽しみながらゆっくりと味わった。

食後は庭に出て、色彩豊かな花鳥画を得意とした画家の晩年に思いを馳せた。

静かに京の朝ごはんをいただくなら、こちら「麓寿庵」がうってつけかも知れない。

（訪問日：2025年9月23日）

麓寿庵

京都府京都市中京区六角通新町西入西六角町101

電話：075-746-5927

営業：8:00～20:00

休み：なし

交通：地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩５分

★雲母舟からのお願い

ランキングに参加してます。

お気に召したら、クリックしてね♪

↓↓↓

にほんブログ村